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太陽光発電

太陽光パネルの劣化状況を判断する方法

太陽光発電システムは、クリーンで持続可能なエネルギー源として注目されていますが、その性能は時間とともに徐々に劣化します。パネルの劣化は発電量に直接影響を及ぼすため、劣化状況を定期的に確認し、適切なメンテナンスを行うことが重要です。

1. 定期的な発電量のモニタリング

太陽光パネルの劣化を最初に把握する方法は、発電量の定期的なモニタリングです。通常、パネルの性能は年間0.5〜1%程度の割合で劣化するとされていますが、突然の大幅な発電量の低下が見られる場合、パネルやシステム全体に問題が発生している可能性があります。発電量の記録をもとに、以下の点を確認します:

  • 同じ季節や天候条件での前年との比較
  • インバーターやモニタリング装置を用いた日別、月別データの解析

発電量が予想を大きく下回る場合、早急に専門業者に相談することをおすすめします。

2. 目視検査

パネル表面の目視検査は、劣化や損傷を発見するための基本的な手段です。以下のような症状が見られる場合、パネルの性能が低下している可能性があります:

  • ひび割れや傷:強風や落下物が原因でパネル表面が損傷することがあります。
  • 汚れや異物の付着:鳥の糞、葉、ほこりなどが発電効率を低下させます。
  • フレームや接続部の腐食:特に湿度の高い地域では、フレームや端子部分の腐食が進行する場合があります。

目視検査は、特に清掃後や天候の変化が激しい時期に行うと効果的です。

3. サーモグラフィによる検査

サーモグラフィカメラを使用してパネル表面の温度を測定する方法も有効です。劣化したセルや接続部では異常な発熱が見られることがあります。このような「ホットスポット」は、電気抵抗の増加により発生し、放置するとさらなる劣化を引き起こす恐れがあります。サーモグラフィを使用した検査は、専門の技術者に依頼するのが一般的です。

4. 絶縁抵抗試験

絶縁抵抗試験は、パネルとその周辺の配線に問題がないかを確認するための方法です。特に長期間使用しているシステムでは、経年劣化による絶縁性能の低下が問題となることがあります。絶縁抵抗値が規定値を下回る場合、発電性能だけでなく安全性も損なわれる可能性があるため、早急な対策が必要です。

5. EL検査(エレクトロルミネッセンス検査)

EL検査は、太陽光パネルの内部構造を高精度に診断できる先進的な技術です。この検査では、パネルに電圧をかけて発光する様子をカメラで撮影し、目視では確認できない微細なクラックやセルの劣化を特定します。新設時や大規模修理の前後に行うと、劣化の進行具合を明確に把握できます。

6. 外部環境の影響の評価

太陽光パネルの劣化には、設置場所の環境が大きく影響します。たとえば、以下の要因を評価することも重要です。

  • 紫外線の影響:長期間の直射日光により、パネルの保護材やシール材が劣化する可能性があります。
  • 塩害や砂嵐:沿岸部や砂漠地帯では、塩分や砂がパネルの寿命を短くすることがあります。
  • 雪や氷の圧力:積雪地帯では、過剰な荷重がパネルに負担をかける場合があります。

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